第25回「日本アニメ(ーター)見本市-同トレス-」で前田真宏アニメーション監督らが「ハンマーヘッド」を解説!

8月3日(月)、「日本アニメ(ーター)見本市-同トレス-」の第25回放送を実施しました。番組では、第25弾作品である「ハンマーヘッド」のアニメーション監督を務めた前田真宏氏と、作画監督を務めた恩田尚之氏、原画の伊藤秀次氏をゲストに迎え、「ハンマーヘッド」の制作秘話に関して語り合っていただきました。

<出演者プロフィール>
■アニメーション監督:前田真宏
代表作:青の6号/ふしぎの海のナディア/アニマトリックス/巌窟王/ヱヴァンゲリヲン新劇場版

■作画監督:恩田尚之
代表作:GANTZ/BLASSREITER/緋色の欠片/ベルセルク 黄金時代篇I 覇王の卵

■原画:伊藤秀次
 代表作:映画『STEAM BOY』/映画『SPRIGGAN』/映画『ストレンヂア無皇刃譚』/
ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q

<制作秘話レポート>

【ハンマーヘッドについて】
 本作制作のきっかけとして、前田氏は「舞城さんはもともと映画に興味があって、自分でも撮りたいと仰っていたんです。企画もたくさん持っていて、これアニメに向いてるんじゃないとピックアップしたのが『龍の歯医者』と『ハンマーヘッド』だったんです」と話しました。

前田氏はかねてから「キレイ事じゃないアニメがやりたい」という情熱を持っており、本作で「それをやれるチャンスかもしれない」と思ったとのこと。

そんな前田氏が本作を制作する上で欠かせないスタッフが恩田尚之氏でした。

 恩田氏の大ファンだったという前田氏は、「恩田さんに合わせてスケジュールを調整しようくらいの勢いでした」と当時を振り返りました。

 もう一人の欠かせないスタッフであった原画の伊藤氏は、「最近のアニメは簡略化してスタイリッシュなものが多いのですが、今回は真逆のものをやろうと思いました。おかしくなっちゃったのっていうくらい濃厚なものを」とコメントする一方、「前田さんの絵コンテは全部のせで、成立させるとどうしても伸びてしまうんです。2秒って書いてあるが6秒になったり(笑)」と制作時の苦労を語りました。結果として、7分アニメにも関わらず、作画枚数は9000枚に達したとのことです。

 また、本作で驚くべき点は、ラストのビル以外はCGを使っていないということ。正確なデッサン技術を持つ恩田氏ならではですが、これには視聴者からも「CGだと思った」と驚きの声が上がっていました。

【氷川の二度見】
 アニメ評論家の氷川氏が注目ポイントを紹介する「氷川の二度見」のコーナー。
今回のテーマは「鉄と体液のシズル感」。シズル感とは広告業界などでよく使われる言葉で、
料理で肉などが焼けるときの質感や、サラダの艶感、ビールの泡など、人間の欲望を喚起するもの。

 氷川氏は主人公が涙するシーンや地に濡れたシーツのシーンを例に出し、「シズル感がある」と賞賛。
「血とか涙とかの体液と、ハンマーヘッドの顔を覆う鉄との対比が持ち味かなと」とコメントしました。

【クリエイターの法則】
 番組の最後には出演者に向けて「あなたにとってアニメとは?」という質問が。

 伊藤氏は「小さな事からコツコツと…」と回答。

 恩田氏は「苦痛!!」と回答。
「年々苦痛になっています(笑)。でもそれしかできないから」(恩田氏)


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