第27回「日本アニメ(-ター)見本市-同トレス-」でなかむらたかし監督らが「ブブとブブリーナ」を解説!

 8月17日(月)、「日本アニメ(ーター)見本市-同トレス-」の第27回放送を実施しました。番組では、第27弾作品である「ブブとブブリーナ」の監督を務めたなかむらたかし氏と、動画検査を務めた村田充範氏をゲストに迎え、「ブブとブブリーナ」の制作秘話に関して語り合っていただきました。

 

<出演者プロフィール>

■原案・脚本・監督:なかむらたかし
 アニメーター、監督、演出家、漫画家。
 『幻魔大戦』『ゴールドライタン』『未来警察ウラシマン』などの緻密なアニメーションは多くのアニメーターに影響を与えた。
 代表作:『AKIRA』作画監督/『ピーターパンの冒険』キャラクターデザイン、場面設定/『とつぜん!ネコの国 バニパルウィット』『パルムの樹』『ファンタジックチルドレン』監督、原作、脚本等。漫画家として『キングアビス』『TWILIGHT』など。

■動画検査:村田充範
 タツノコプロ・アニメ技術研究所で『ゴールドライタン』『未来警察ウラシマン』などの動画でアニメーターのキャリアをスタート。退所後、『AKIRA』『MEMORIES』『スチームボーイ』の動画チェックを務める。

 

<制作秘話レポート>

【「ブブとブブリーナ」について】
 本作制作のきっかけとして、村田氏は「もともとスタジオカラーさんからなかむらさんと一本やりませんかという話があったんです。当時は別の短編も抱えていて無理じゃないかと言われたのですが、僕がなかむらさんとやりたいってゴネたらGOサインが出て(笑)」と当時を振り返りました。

 そういった経緯もあり、村田氏とのコンビで「日本アニメ(ーター)見本市」の作品を制作することになったなかむら監督。なかむら監督がちょうどそのときに描いていたイラストがあり、「これは短編になる」という思いから企画として提案したのだといいます。

ちなみにブブリーナという名前は、なかむら監督の小説「バニパルウィット 突然!猫の国」に登場するキャラクターからとったとのこと。

 そんな本作で特になかむら監督がこだわったところは、美術と音楽と絵本的なムード。
元のイラストの雰囲気を活かすため、なかむら監督自ら半分以上の原画を手がけたといいます。

一方で、激しい動きを見せるアニメーションも本作の持ち味。これについて村田氏は、「最近は大人しい作品、動きの少ない作品が多くて、動いているところはCGだったりするので、手描きのアクションみたいなのをやってみたかった」とコメントしました。

 

【氷川の二度見】
 アニメ評論家の氷川氏が注目ポイントを紹介する「氷川の二度見」のコーナー。
今回のテーマは「官能のシルエット」。

氷川氏が注目するのはオープニングタイトルでキャラクターの背後に落ちる影。
平面とも立体ともつかない不思議な世界観の本作において、こうした影の演出が「この作品をすでにどこかで見たような印象」を与えていると言います。
その理由として、「人間は光と影にある種の官能性みたいなものを感じる」からだとコメント。これになかむら監督も「なるほどね」と感心されていました。

 

【クリエイターの法則】
 番組の最後には出演者に向けて「あなたにとってアニメとは?」という質問が。

 村田氏は「パッション」と回答。
「日々、絵を描くことに情熱を持ってやっていかないと、ちょっとでも手を抜いてしまうと作品に出てしまうので」(村田氏)

 なかむら監督は「存在根拠」と回答。
「自分の人生の半分以上この世界にいるので、自分の生きていく価値とかベースになるもの。未だに探しています」(なかむら監督)


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