第33回「日本アニメ(ーター)見本市-同トレス-」で片山一良監督らが「世界の国からこんにちは」を解説!

9月28日(月)、「日本アニメ(ーター)見本市-同トレス-」の第33回放送を実施しました。番組では、第33弾作品である「世界の国からこんにちは」の監督を務めた片山一良氏をゲストに迎え、「世界の国からこんにちは」の制作秘話に関して語り合っていただきました。

 
<出演者プロフィール>
■原案・脚本・監督:片山一良
1959年生まれ。 アニメーターとしてテレコム・アニメーションフィルムに入社後、フリーに。『風の谷のナウシカ』の演出助手などを経て、OVA版『アップルシード』(1988年)で初監督を務める。
代表作品:TV『エルフを狩るモノたち』(1996年) 監督 / TV『センチメンタルジャーニー』(1998年) 監督・シリーズ構成 / TV『THEビッグオー』(1999年) 監督・原作・シリーズ構成 / TV『アルジェントソーマ』(2000年) 監督・原作・シリーズ構成 / TV『THEビッグオー second season』(2003年)監督・原作・シリーズ構成 / OVA『帝都物語 魔都篇』(1991年)監督 / OVA『新海底軍艦』(1995年)監督 / 劇場アニメ『いばらの王 -King of Thorn-』(2010年)監督・脚本

 

<制作秘話レポート>
【世界の国からこんにちはについて】
本作制作のきっかけになったのは、片山監督が庵野秀明氏と映画の打ち上げで一緒に飲んだこと。ロボットものの企画を温めていた片山監督が二つの企画を庵野秀明氏に提案したところ、そのうち一つが採用され本作の制作がスタートしました。

本作には「スーパーロボット レッドバロン」をはじめとする過去のロボット作品へのオマージュが散りばめられています。

「中学生の頃に見たアニメで、どうしてこうならないんだ!って思っていたことをやりました(笑)」

と片山監督は語ります。

そんな本作には監督の遊び心がたっぷりとつめ込まれています。特に胸や指が可動して攻撃するギミックの演出については、ロボットをデザインした出渕氏も知らなかったと、片山監督は茶目っ気たっぷりに笑います。

監督のこだわりはあらゆるシーンに及んでおり、特にパビリオンのシーンは、作画資料として背景のミニチュアを作成するほどの徹底ぶりで、「これを色んなパースで描くのは誰もできないし、自分も描けないから大変でした(笑)」と、片山監督は制作時の苦労を楽しそうに振り返りました。

番組ではほかにも、全編を通じて流れる楽曲「世界の国からこんにちは」を山寺宏一さんと林原めぐみさんが歌うことになった経緯や、筆で描かれた独特のタイトルロゴの制作に関するエピソードなど、本作に関するディープな制作秘話が語られました。

 
【氷川の二度見】
アニメ評論家の氷川氏が注目ポイントを紹介する「氷川の二度見」のコーナー。今回のテーマは「百窓」。

このコーナーでは普段は技術面について語る氷川氏ですが、今回は「本気で二度見をした」というシーンを紹介。

劇中に窓がたくさん並んでいる建物が登場するのですが、この窓が片面25個×2で50窓あり、さらに両面なので100個の窓になるのだといいます。

実はこれ、60〜70年代初頭まで色々な特撮で使われていたモダン住宅のシンボル。特撮ファンなら思わずニヤリとしてしまう話題でした。

 
【クリエイターの法則】
番組の最後には出演者に向けて「あなたにとってアニメとは?」という質問が。

片山監督は「絶望と努力」と回答。
「なかなか自分の思い通りにはいかなくて、作品ができあがるたびに絶望感があるんです。それは次の作品に努力でつないでいくしかないんです」(片山監督)


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