第28回「日本アニメ(-ター)見本市-同トレス-」で上條淳士、安彦英二らが「ENDLESS NIGHT」を解説!

8月24日(月)、「日本アニメ(ーター)見本市-同トレス-」の第28回放送を実施しました。番組では、第28弾作品である「ENDLESS NIGHT」の山本沙代監督(コメント出演)、キャラクターデザインを務めた上條淳士氏と、作画監督を務めた安彦英二氏をゲストに迎え、「ENDLESS NIGHT」の制作秘話に関して語り合っていただきました。

 

<出演者プロフィール>

■監督:山本沙代 (コメント出演)
代表作:『ミチコとハッチン』監督/『LUPIN the Third -峰不二子という女-』監督(第16回 文化庁メディア芸術祭アニメーション部門新人賞受賞)/『岡村靖幸 ビバナミダ』 PV 絵コンテ・演出/『スペース☆ダンディ』(エンディング)絵コンテ・演出

■キャラクターデザイン:上條淳士
1963年、東京生まれ。‘83年少年サンデー増刊号掲載の『モップ★ハンター』でデビュー。
その後、『ZINGY』(原作・雁屋 哲)、『TO-Y』『SEX』『赤×黒』『8(エイト)』『DOG LAW』(原作・武論 尊)などを発表。
シャープなラインの絵と、独自の鋭いセンスが、多くのファンの支持を受ける。イラストレーターの仕事も多く、広告のイメージキャラクターや音楽雑誌の挿絵なども多数手掛けている。
代表作:『TO-Y』『SEX』『8(エイト)』『スペース☆ダンディ』第20話キャラクターデザイン

■作画監督:安彦英二
代表作:『サムライチャンプルー』話数作画監督/『Genius Party(BABY BLUE)』キャラクターデザイン・作画監督/『ミチコとハッチン』話数作画監督/『聖剣の刀鍛冶』話数作画監督『坂道のアポロン』話数作画監督/『蟲師 続章』作画監督/『ジョバンニの島』サブキャラクターデザイン・作画監督補

 

<制作秘話レポート>

【ENDLESS NIGHTについて】

本作のきっかけは山本監督がフィギュアスケートの大ファンだったこと。
そして本作のテーマソングでもある小松未可子さんの楽曲が4分半と、フィギュアスケートの時間にぴったりだったことだそうです。

制作の話をもらったとき、上條氏は「喜んでお請けしました」とのこと。
それは安彦氏も同じで、3人がそれぞれ一緒に仕事をしたいという思いを持っていたといいます。

上條氏は本作のキャラクターデザインについて、「特定のフィギュアスケート選手を想起させないようなデザインをしないといけなかったのが難しかった」と語ります。膨大な資料にあたり、フィギュアスケートの詳細を頭に入れるものの、それを一旦捨てないといけないという作業はめったにないとのことで、そこからオリジナルのキャラクターを作り上げていったといいます。

特に難解だったのは、年齢によって変わるルックスのデザイン。
「28歳と6歳は難しくなかったけど、13歳と19歳は難しくて、監督とああでもないこうでもないとやりとりをしました。13歳のときに何があったのか、19歳のときに何があったのか、作品には出てきませんが、そういうことまで考えましたね」(上條氏)

山本監督からは「神奈川スケートフェスティバルに行きました」とのエピソードも。
上條氏と安彦氏も同じく見に行かれたとのことで、上條氏は「実際に見るとフィギュアスケートのスピード感はすごかったです」と振り返りました。

また、印象的な色使いに関しては「漫画がそのまま動いているイメージで作りました」(山本監督)、キャラクターの動きの参考にするためにスケート選手である望月理紗さんに実際に滑っていただいた、などの制作秘話が飛び出しました。

 

【氷川の二度見】

アニメ評論家の氷川氏が注目ポイントを紹介する「氷川の二度見」のコーナー。
今回のテーマは「超時空ユニゾン」。

ユニゾンとは音楽用語で同じ譜面を違う楽器で弾くこと。しかし、楽器が異なるとまったく同じにはならず、それが魅力となります。氷川氏は本作から、そうしたユニゾンと同じ魅力を感じ取ったのだとか。

また、氷川氏がアニメに興味を持ったのが6歳の頃で、本作に登場する主人公がスケートに興味を持ったのと同じ年齢。そうしたこともあり、今回のキーワードを選んだのだといいます。「その6歳の子どもはまだ僕の中にいるんです。
だからこういうところに出てきているんじゃないかな」(氷川氏)

 

【クリエイターの法則】
番組の最後には出演者に向けて「あなたにとってアニメとは?」という質問が。

安彦氏は「やりがいのある仕事です」と回答。
上條氏は「運動」と回答。

「僕たちは平面の仕事なので視線を誘導するということは一番面白いことです」(上條氏)
山本監督は「仕事」と回答されました。



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