第8回「日本アニメ(ーター)見本市-同トレス-」が放送 「そこからの明日。」制作秘話を林監督が解説!

1月12日(月)、「日本アニメ(ーター)見本市-同トレス-」の第8回放送を実施しました。

番組では、第8弾作品である「そこからの明日。」の監督を務めた林明美氏、作画を担当された戸田さやか氏 、イメージボードを担当された品川宏樹氏、音楽を担当したAvaivartikaのAi氏、Uj氏、生本直毅氏、榎本敦氏をゲストに迎え、「そこからの明日。」の制作秘話に関して語り合っていただきました。

【林氏・戸田氏・品川氏について】

監督:林 明美
代表作 
監督:アニクリ15『ナミダの向こう・・・』/グレンラガン パラレルワークス2『The sense of Wonder』
演出:『輪るピングドラム』/『坂道のアポロン』ED/『一週間フレンズ。』 ED
作画監督:『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』

作画監督:戸田 さやか 
過去様々な作品に原画・作画監督として参加。
参加作品:『スケットダンス』(作画監督)/『ピンポン』(作画監督)/『プリティーリズム・レインボーライブ』(作画監修)等

イメージボード/デザインワーク:品川 宏樹 
参加作品:『めだかボックス』(ストーリーボードチーフ)/『魔法少女対戦』(マガツヒ(敵キャラクター)デザイン)/『終わりのセラフ (4月OA予定)』(イメージボード)等

【そこからの明日。について】

日本アニメーター見本市としては初の女性監督による作品である「そこからの明日。」。制作のきっかけとなったのは、林監督が「アニクリのテーマを発展させた形で作れないかなと」と思ったこと。

アニクリとは、「アニメクリエイターが1分という枠でアニメを作成する」という趣旨で、2007年にNHKで放送された企画です。「そこからの明日。」は、そのとき林監督が制作した「ナミダの向こう・・・」に関連した作品となっています。

主人公にも林監督のこだわりがあふれています。

「片付けが下手でだらしない感じという性格づけは、話し合いながら決めていきました。気持ちに余裕がないときは部屋が片付かないので、そういう風に品川さんにオーダーすると、いい感じに散らかってきて(笑)」(林監督)

一方で、イメージボードを担当した品川氏は、本作に「風」をイメージしたといいます。

「林さんの絵の印象に合うイメージは何か考えたとき、風というモチーフを入れたいと思いました。風が吹くと物が動いて、物が動くと光があたって気温が上がり、また風が吹く。そんな循環の中に女の子がいるといいなと」(品川氏)

林監督と品川氏が作り上げた世界観とストーリーを絵で表現したのが、作画を担当された戸田氏。特に主人公の表情にこだわったといいます。「いろいろな表情が絵に出るようにこだわりました」(戸田氏)

【AvaivartikaのAi氏、Uj氏、生本直毅氏、榎本敦氏が出演しコメント】

音楽:Avaivartika(アヴァイヴァルティカ)
インディーズ5人組バンドとして活動。世界最大のアマチュアバンドコンテスト「エマージェンザ2012」で優勝。林監督作品とは2回目のコラボとなり、今回の楽曲は林監督の要望をふんだんに汲んだ新曲「SKY5」を制作。

今回の同トレスには、Ai氏(Vo)、Uj氏(Key)、生本直毅氏(Gt)、榎本敦氏(Ba)が参加し、番組では、「Avaivartikaからの希望で3曲が書き下ろされ、そのうち1曲を選んだ」「歌詞やタイトルには特にこだわっており、レコーディングのときまで決まっていなかった」などの制作秘話が語られました。

番組で作品映像を見たAI氏は「感無量です」とコメント。Uj氏は「僕も風がキーワードだと感じていました。イメージして作ったものがうまくいってるなと感じる部分が多くて嬉しかったです」とコメントしました。

生本氏は「自分たちのCDを聞くのと、違う感じがしたのが新鮮。曲の展開に映像がマッチしていて、面白いなと思いました」、榎本氏は「映像と音楽の相性がいいなと。(映像と音楽は)兄弟や恋人のようなものだなと感じました」とコメントしました。

【氷川の二度見】

アニメ評論家の氷川氏が注目ポイントを紹介する「氷川の二度見」のコーナー。今回のテーマは「小道具はテレパシー」。氷川氏は「アニメは絵全体で見せていくもの。小道具は重要で、うまく使われているアニメは良い作品なんです」と説明。

本作では部屋に置いてある赤いりんごの色合いで主人公の気持ちを表現するなど、小道具が物語の重要な役目を担っています。その点で、小道具は作り手からの「テレパシー」なのだそうです。

【クリエイターの法則】

番組の最後には、ゲストの7名に向けて「あなたにとってアニメとは?」という質問が。これにAvaivartikaを代表してAi氏が「脳内コミュニケーション」と回答。

「主人公を知ろうとして出た自分の答えが、ありかなしかを考えながら、同時進行で楽しんでいます。自分との対話という感じです」(Ai氏)

品川氏は「手紙」と回答。ロシアの映像作家であるノルシュテイン氏の言葉を引用しながら、「ものを作るのは自分を知るため。自分への手紙なんです」と解説しました。

戸田氏は「気持ち」と回答。「気持ちをこめて描けたので、伝わっているといいなと」(戸田氏)

最後に林監督は「ちょっとのわくわく」と回答。
「アニメは、子どもの頃、走って帰ってTVの前に座らないと見れなかったもの。それくらい夢中になって見ていました。本当にちょっとでいいんです。ちょっと見て、何か残ってくれるといいかなと」(林監督)

日本アニメ(ーター)見本市、次回は第9話「電光超人グリッドマン boys invent great hero」
が1月16日(金)に配信予定です。

また「日本アニメ(ーター)見本市-同トレス-」の次回放送は1月19日(月)放送予定です。
視聴URL:http://live.nicovideo.jp/watch/lv204660511

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