第21回「日本アニメ(ーター)見本市-同トレス-」が放送「偶像戦域」制作秘話を山下いくと監督らが解説!

5月11日(月)、「日本アニメ(ーター)見本市-同トレス-」の第21回放送を実施しました。番組では、第21弾作品である「偶像戦域」の監督を務めた山下いくと氏、メカ作画監督を務めた金世俊氏、音楽のSiN氏をゲストに迎え、「偶像戦域」の制作秘話に関して語り合っていただきました。

 

【山下氏・金氏・SiN氏について】

<プロフィール>
■監督:山下いくと
 漫画家兼デザイナー兼猫好き。漫画の代表作に「ダークウィスパー」がある。
 代表作品:「ダークウィスパー」漫画/「新世紀エヴァンゲリオン」メカニックデザイン/
   「戦闘妖精雪風」メカニックデザイン/「トップをねらえ!」メカニックデザイン/
   「ふしぎの海のナディア」メカニックデザイン

■メカ作画監督:金世俊
 韓国出身。2003 年来日。
 代表作品:「機動戦士ガンダム UC」メカニック作画監督/「機動戦士ガンダム AGE」
  メカニック作画監督/「機動戦士ガンダム第08MS 小隊 完全新作ショートフィルム 三次元との戦い」
  メカニック作画監督/「ガンダムビルドファイターズ」チーフメカアニメーター

■音楽:SiN
 作曲家・作詞家・ギタリスト。
 Neko Jump、小松未可子等に楽曲提供多数。
 ギタリストとして、映画[BECK]武道館プレミアム試写会オープニングアクト・ZINGIへの出演や、横山智佐のサクラ大戦帝都花組全曲ライブ等に参加。
 Daisy×Daisyやアイドルプラネットの楽曲アレンジ等アレンジャー、トラックメーカーとしても活動。

 

【偶像戦域について】
本作の製作のきっかけについて、山下監督は「カラーの短編企画が動き出したばかりで、アニメーター見本市というタイトルも決まってなかった頃、一本やりたいと手を挙げていました。劇場アニメの予告編的な作品を作りたいというのが最初でした」と語る一方、

「映画の予告編は、本編の重いシーンばかりを集めるもの。だから、予告編を作るというのはとても大変でしたね。皆さん、予告編はやめといたほうがいいですよ(笑)」と冗談交じりにコメントしました。

これに金氏も「終わってよかったです(笑)」とコメント。

製作で特にこだわったポイントとして山下監督は、「ロボットと人間がからんでいる状況を見せたいと思いました。ロボットとコクピットを繰り返すのもいいけど、それって本当にロボットの中に乗ってるの?と思うんです。ロボットに乗っているところをどうやって見せるかを考えました」とコメント。

一方、金氏はこだわったポイントについて、「今回は地味に尺をかけて動かすということを気をつけてやりました。パーツが破綻しないように描かないといけないので、とにかく時間がかかるし、似た絵をたくさん描くので精神的にも飽きるんです。それが大変でしたね」とコメント。

また金氏は、ロボットの動きの表現にこだわった結果、動画枚数が5000枚近くにまで膨れ上がったことに対して、「最初は6000枚いくかなと思ったので、これでもだいぶ減らしたんですよ」と語りました。

今回はあえて声優を使わず、字幕でセリフを表現したことに対して山下監督は、「映画っぽくしたかった。さらに字幕にする箇所を厳選することで、より研ぎ澄ますことができた」とコメントしました。

音楽面では、前週に続いてSiN氏が再登場。今回の楽曲製作はとにかくたくさんのフレーズを出していく「千本ノック」状態だったとのこと。

「顔を突き合わせてやったほうがいいと思ったので、山下監督をプライベートスタジオに招き、じっくりと曲を練り上げていった結果、山下監督が求める『わかりやすいかっこよさ』を楽曲で表現することができました」(SiN氏)

【氷川の二度見】
アニメ評論家の氷川氏が注目ポイントを紹介する「氷川の二度見」のコーナー。
今回のテーマは「大判の画づくり」。

大判とは「大きな絵を描いて、そこから小さなフレームで切り出している」作り方のこと。

氷川氏は、「最近は大判のアニメが減っているので、大判を駆使して作られた本作に心臓を鷲掴みにされるような興奮を覚えました」と語りました。

また、「17歳当時、『宇宙戦艦ヤマト』を製作していた会社を訪れたことがあり、そのときに大判に描かれた宇宙戦艦ヤマトを見ました。大きな絵の中に宇宙戦艦ヤマトがポツンと小さく描かれているんです。宇宙戦艦ヤマトの世界観が大きく感じられるのは、演出で大きいものを映していることが見ている人に伝わっているからなんです。本作を見て、そのことを思い出しました」ともコメント。

【クリエイターの法則】

番組の最後には出演者に向けて「あなたにとってアニメとは?」という質問が。

金氏は、「One Side Love(片思い)」と回答。
「死ぬまで振り向いてくれないんじゃないか。追い求めています」(金世俊氏)

 

山下監督は、「物語へまねくモノ」と回答。
「ストーリーはあってほしいし、過去の作品に招かれて今があると思います」(山下監督)

 

日本アニメ(ーター)見本市、次回は第22話「イブセキヨルニ」が5月14日(金)に配信予定です。

また、作品内容を振り返る特別番組「日本アニメ(ーター)見本市-同トレス-」の次回放送は5月18日(月)放送予定です。

視聴URL:http://live.nicovideo.jp/watch/lv218473088

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